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パーキンソン病

治療薬について

パーキンソン病の多くは薬に対して反応性が良好で、すぐに効果が期待できます。ただし、薬の効果と副作用は個人差が大きく、年齢や性別や体質などで大きくことなります。少ない量でも思わぬ強い副作用が出る人もいます。

高齢で(80歳以上)体重が少ない人、肝臓や腎臓の機能が落ちている人、5年以上長期に内服している人は特に副作用に注意が必要です。個々のケースに応じて細かい用量の調節や適応の判断が必要とされます。

 

以下は院長の使用経験によるパーキンソン病における薬の問題点です。

レボドパ合剤の問題点

・多い量で衝動性、幻覚、妄想を誘発する事がある

・長期内服すると効果が失われやすい

・長期内服すると依存性がある

・長期内服すると不随意運動(ジスキネジア)がおこりやすい

・長期内服すると薬が短時間で切れてオフ状態がおこる

ドパミンアゴニストの問題点(薬の種類によって様々)

・ある薬では少ない量でも眠気や突発性睡眠がおこりやすい

・量を増やすと衝動性、幻覚、妄想を誘発する事がある

・一日一回の長期型内服薬で副作用が増強する事がある

・ある薬では量を増やすと悪心、嘔気を誘発する事がある

・ある薬では量を増やすと認知症、せん妄を誘発する事がある

MAO阻害剤(セレギレン)の問題点(特に高齢者に多い)

・不随意運動(ジスキネジア)を悪化しやすい

・起立性低血圧(立ちくらみ)、悪心、嘔気を誘発する事がある

・少ない量でも衝動性、幻覚、妄想を誘発する事がある

・多い量で頭痛、高血圧を誘発しやすい

・併用してはいけない薬剤が多い

COMT阻害剤(エンタカポン)の問題点

・不随意運動(ジスキネジア)を悪化しやすい

・稀に便秘、眠気、幻覚を誘発する事もある

ドパミン賦活剤(ゾニサミド)の問題点

・量を増やしても効果が乏しい事が多い

・量を増やすと眠気、ふらつきを誘発しやすい

ドパミン遊離促進剤(アマンタジン)の問題点

・量を増やすと衝動性、幻覚、妄想、眠気を誘発する事がある

抗コリン剤の問題点(特に高齢者に多い)

・少ない量でも認知症、せん妄を誘発する事がある

・少ない量でも幻覚、妄想を誘発しやすい

・口の渇き、排便、排尿困難がおこりやすい

パーキンソン症状を悪化させる可能性がある薬

・抗不安剤の一部

・抗てんかん剤の一部

・抗精神薬剤 ほぼ全般(薬によって差が大きい)

・抗うつ剤 ほぼ全般(薬によって差が大きい)

・アセチルコリンエステラーゼ阻害剤(認知症の薬)の一部

・スルピリド(食欲を出す薬)

・制吐剤(吐き気止め)

・抗がん剤の一部

・インターフェロン

予後ついて

パーキンソン病の多くは発症後5〜10年は適切な薬剤の使用によって比較的予後が良いケースも多く、環境が良ければ長期に在宅生活が可能なケースも珍しくなく、10〜15年に渡って日常生活動作レベルが保たれているケースも少なくないです。
PSP、CBD、MSAの多くは何らかのきっかけ(転倒による骨折や頭部外傷、誤嚥による肺炎など)で寝たきり状態や車椅子レベルになりやすいです。また5〜10年程度で重い機能障害となりやすく、日常生活や食事も困難になる事が多いです。
特に高齢者の場合はパーキンソン病のみで生涯を全うするケースは稀で経過の途中から脳血管障害、PSP、CBDなどの別の病気が混在するケースも珍しくない為に予後の予測は極めて難しい場合があります。

パーキンソン病そのもので直接死に至る事はありませんが、薬の副作用や合併症で予後が悪くなるケースもあります。

PSP  進行性核上性麻痺

CBD 大脳皮質基底核変性症

MSA 多系統萎縮症

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