幻覚〜誤認〜妄想(精神症状)

中脳以外に辺縁系という場所のドパミン受容体を刺激するため、統合失調症やレビー小体型認知症と同じような症状を誘発することがあります(ただし個人差があります)
ドパミンアゴニスト(ドパミン受容体刺激薬);1)プラミペキソール 2)ロピニロール 3)ロチゴチン 4)カベルゴリン 5)ペルゴリド 6)ブロモクリプチン 
ドパミンアゴニストを増やして服用すると起こりやすいです。加えて、ゾニサミドやセレギリンを服用すると精神症状が重症化して、統合失調症と同レベルになることもあります。
ドパミンアゴニスト少量では精神症状が起こることは少ないです。高齢者はレボドパ配合剤やアマンタジンをわずかに服用しただけでも起こることがあります。

2019/04/22

日中の眠気〜傾眠〜嗜眠

パーキンソン病では睡眠と覚醒リズムが不安定なので、夜間のレム睡眠不足によって日中に疲労や眠気が出やすいです。
ドーパミンアゴニスト(プラミペキソール、ロピニロール、ロチゴチン)を日中に服用した場合に特に多く、
ドパミンアゴニストに加えてレボドパ配合剤高用量やゾニサミドを一緒に服用している場合はかなりの確率で著しい眠気が出ます。
高齢者の場合はレボドパ配合剤も1回150〜200mgだとかなり眠くなるので、1回服用量を減らさざるを得ない場合も多いです。
夜間にムズムズ足症状による不眠症に対しては、睡眠薬よりも寝る前のドパミンアゴニストの少量投与が有効です。

2019/4/22

起立・食後の血圧低下

パーキンソン病の2/3くらいは、心臓〜血管に作用する交感神経が弱っているために起立・食後の血圧低下が起こります。個人差は非常に大きく収縮期圧で10〜50mmHg下がる方もいます。
セレギリンとレボドパ配合剤を併用するとさらに血圧が下がってしまうので
立ちくらみ、ふらつきを強く実感するようになります。夏場の脱水症に伴い意識を失ったり、立てなくなることもあります。
ニフェジピンやアムロジピンのような血管に作用して強力に血圧を下げる薬や利尿薬を服用している場合は特に注意が必要です。
血圧低下が日常的に繰り返されると脳に酸素や栄養が十分に供給されなくなり、神経細胞がダメになります。

2019/4/22

運動合併症

ドパミンアゴニストを増やすと首下がりや腰曲がりなどの姿勢異常が悪化する場合があります。早めに薬を減らさないと元に戻らなくなります。
身体を動かす目的でレボドパ配合剤を長年服用している場合は、年とともに効果のある時間が短くなってきます。1〜2時間で効果が切れて動けなくなる場合もあります。
ウェアリング・オフ現象といいます。1日の服用回数を増やしたり、イストラデフィリンやドパミンアゴニストを併用することによって軽減する場合もあります。
それに伴って、ジスキネジアという上半身や下肢がグネグネするような不自然な運動が誘発されます。
レボドパ配合剤の1日服用量が600mgを超える場合は、ジスキネジアやウェアリングオフが現れやすいようです。

2019/4/22

ドパミン調整異常症

パーキンソン病の方は通常よりも薬への依存性が強い傾向があります。特に依存性の強い2%程度の方に関しては「薬物依存症」が顕著に出ます。
多くの場合はドパミンアゴニストの服用、服用量を増やすことによって起こります。さらにレボドパ配合剤を増やすと悪循環が起こります。
また衝動がおさえられなくなったり、同じ行動を無意味に繰り返したりという異常な行動が起こります。
レボドパ配合剤をたくさん服用しないという思い込み心理になってしまうため、処方目的でドクターショッピングをすることもあります。
プラミペキソール、ロピニロール、ぺルゴリドの高用量を服用することが原因で現れます。これらを少しずつ減薬・中止する対応をするしかありません。

2019/4/22

消化器症状

ドパミンアゴニスト、レボドパ配合剤を増やすことによって、吐き気、食欲低下などが起こります。
消化器症状が現れた場合は一時的に減量して、落ち着いてから増やしたほうがいいでしょう。
副作用止めのためにドンペリドンという薬を併用されることが多いようですが、薬剤カスケード処方の典型であり、長期に服用するのはおすすめできません(ブログ参照)。

2017/4/22

悪性症候群

急病などでパーキンソン病治療薬の服薬が何らかの理由で中断した場合、起こります。服薬量・服薬数が多ければ多いほど、中断した時のリスクが高いです。
高熱が出て、全身の筋肉が著しく硬くなり、血圧や脈拍など全身の血液循環が不安定になります。
悪性症候群が起こった場合は、集中治療室(ICU)での管理が必要になります。

2019/4/22

心臓弁膜症・肺線維症

ドパミン・アゴニスト(旧型のエルゴタミンを含む、カベルゴリン、ぺルゴリド、ブロモクリプチン)の長期服用で起こります。
現在はこれらの薬を使用する場合は定期検査が義務となっています。

2019/4/22

せん妄

軽度〜中等度の意識障害に精神症状を伴う状態のことです。飲酒後の酩酊状態に似ています。
過活動型のせん妄では周囲の人に拒否や暴力などの行動異常、徘徊・興奮・大声を出すなどもあります。夜間に多いです。
ベンゾジアゼピン系短時間作用型睡眠薬(トリアゾラム、ゾルピデム、ゾピクロンなど)や不安薬(エチゾラムなど)の服用、
ドパミンアゴニストを含めた4〜5種類の複数の治療薬の服用などで、特に75歳以上の高齢者では起こりやすいです。

2019/4/22

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