46歳、パーキンソン病ヤール3度

発症して3〜4年、ふるえは全くなく、動けない(無動)タイプで、すでにレボドパの効果が短時間で切れて動けなくなるオフ現象あり。
前医処方)レボドパ・カルビドパ100mg×2、

2017/11/27

79歳女性 パーキンソン病ヤール4度 発症18年目

61歳時に発症。73歳時に脳深部刺激手術(DBS)を受ける。処方薬があまりにも多すぎるので、服薬させるのが大変。どうにか薬を減らしてほしいという事で当院受診。

<当院受診前の処方>
レボドパ/カルビドパ(100)5錠・1日4回
エンタカポン(100)3錠・1日3回
ドロキシドパ(200)2錠・1日2回
ドンペリドン(10)2錠・1日2回
ドネぺジル(10)1錠・1日1回
メマンチン(20)1錠・1日1回
クエチアピン(25)1錠・1日1回
クロナゼパム(0.5)1錠・1日1回
デュロキセチン(25)1錠・1日1回
マグネシウム(250)2錠・1日2回
モサプリド(5)2錠・1日2回
ファモチジン(25)1錠・1日1回
ゾルピデム(7.5)1錠・1日1回
ルビプロストン(24)2C・1日2回
センナ2g・1日2回

神経系に直接作用する薬剤だけでも10種類!究極のポリファーマシー(多剤併用処方)。脳内で神経伝達物質と受容体が相互作用でパニックを起こすのではないかと危惧された。
高齢で病歴も長く認知症もあるが、日常動作は比較的自立している。杖や歩行器で自立歩行できている。病気や症状があればなんでも薬を出せばいいというものではない。

<当院修正後の処方>
レボドパ・カルビドパ(100)4錠・1日4回
クロナゼパム(0.5)0.5錠・1日1回
モサプリド(5)2錠・1日2回
ルビプロストン(24)2C・1日2回
センナ2g・1日2回

4〜5か月かけて、上記処方まで減量したが、前医処方があまりにも多すぎて減薬するまで大変苦労した。
両手の巧緻運動は比較的良好だが、両足の巧緻運動がかなり拙劣。歩行時は両下肢が弛緩して足がもつれる。DBS特有の副作用かもしれない。
幻覚が時々あり、疲労をやや訴えるが、夜間も眠れており、薬を減量しても大きなトラブルはなし。漢方薬などの追加を検討

2017/06/01

69歳男性 パーキンソン病ヤール2度 6年目

10年以上前から、レム睡眠行動異常と抑うつ状態があり、6年前から片手のふるえと動作歩行がやや遅くなり、パーキンソン病と診断されたが、前々医からドパミン・アゴニストを増量されてから、レム睡眠行動異常が悪化、精神錯乱〜パニック状態となり、前医へ転医。ドパミン・アゴニストは漸減・中止され、行動異常を制御する目的?のため、なぜかアルツハイマー病の治療薬のメマンチンが処方されていた。
診察上では、認知症はまったく確認できないが、顔つきに生気がなく口数も少なく、常にぼーっとしている状態。動作歩行は悪くなくて、すくみや小刻みなく、普通に歩行可能。ふるえも確認できず。

<当院受診前の処方>
レボドパ/カルビドパ(50)3錠・1日3回、
レボドパ/カルビドパ/エンタカポン(100)3錠・1日3回、
ドンぺリドン(10)3錠・1日3回、
ゾニサミド(100)1錠・1日1回、
メマンチン(20)1錠・1日1回、
クロナゼパム(0.5)2錠・1日1回

ヤール2度で歩行に問題がない身体機能が高い男性に対してレボドパ450mgはやや過量。オフ現象は確認できず、ゾニサミドやエンタカポンの必要性も不明。レム睡眠行動異常に対するクロナゼパムもやや過量。嘔気がないのにドンペリドンを漫然と長期投与する必然性不明。当症例においては全般的に神経系投薬が明らかに多種多量で過剰すぎる、ポリファーマシー典型例と判断。

<当院修正後の処方>
レボドパ/カルビドパ(100)3錠・1日3回、
クロナゼパム(0.5)1錠・1日1回

以上に減量後も、動作歩行レベルは維持。片手の静止時・歩行時のふるえが時に出現するようになった。ポリファーマシー服薬を3か月かけてゆっくり減らして以上の処方。
認知症はまったくないため、メマンチンも最終的に中止。
以前より表情が明るくなり、会話の反応も速く普通になりつつあり、活気が戻ってきた(家族談)。

2017/06/01

81歳女性 発症7年 パーキンソン病ヤール3度

長期距離の歩行は困難で、短距離でも場所によってはすくみでスピードは遅く、狭い場所など環境によっては動けない。プラミペキソールが増えてから幻覚が頻繁になり、人や動物が常に見えて、パニック状態に。家族からみて別人格のようになっていた。

<当院受診前の処方>
レボドパ/カルビドパ(100)4錠・1日4回、
ドロキシドパ(100)3錠・1日3回、
プラミペキソール徐放剤(0.375)3錠・1日1回

幻覚が終日あり、妄想によるパニック行動、意識がもうろうとした感じが常にあるという状況で受診されました。主としてプラミペキソールによる幻覚・薬剤性のせん妄などの重篤な精神状態であると判定。
プラミペキソールの減薬(できれば中止・変更)、徐放型製剤(1日1回の長時間型)から速放型製剤(1日3回の短時間型)への変更が望ましいと判断。

<当院修正後の処方>
レボドパ/カルビドパ(100)4錠・1日4回、
エンタカポン(100)3錠・1日3回、
プラミペキソール(0.125)6錠・1日3回

プラミペキソール徐放剤(0.375)3錠⇒2錠への減量で、せん妄状態は軽減したが、幻覚はまだ出現。
プラミペキソール徐放剤(0.375)2錠・1日1回⇒プラミペキソール速放剤(0.125)6錠に変更するだけで、幻覚はほとんど消失。プラミペキソールの1日量は0.75mgで変更していない
※ プラミペキソール;非麦角系ドパミン・アゴニスト、ドパミン受容体を直接刺激することで、少なくなったドパミンの働きを補う役目であるが、75歳以上の高齢者では幻覚が非常に出やすい薬でもある。
一般的には、80歳以上の高齢者にはドパミン・アゴニストの使用はあまり推奨されていない。

2017/06/01

82歳男性 パーキンソン病ヤール2

湘南地方から2月に初診。地元の病院に通院。朝起床時の立ちくらみ、めまい感、ふらつきを自覚していて、転倒が数回あり、散歩もできなくなり外出も減った
前医処方) レボドパ/カルビドパ100mg×3錠 セレギリン(2.5mg)1錠 エスゾピクロン(1mg)1錠
診察では顕著な起立性低血圧を確認。臥位血圧 150/76(74) 立位血圧 120/78(86)、セレギリンによる薬剤誘発性起立性低血圧と診断。
修正処方)レボドパ/カルビドパ50mg×3
起立性低血圧は消失 臥位血圧 142/79(72) 立位血圧 143/83(82)、上記諸症状は消失し、1日6000歩以上、40分以上歩行できる。修正後は1度も転倒なし,
初診時に比べて、書字は大きくしっかり書けるようになっている

2016/09/08

80歳女性 パーキンソン病(ヤール4)

発症して10年目、プラミペキソールから開始,レボドパが追加。ここ1〜2年で症状を相談するたびに神経内科医に薬がどんどん追加。逆に病状は悪化した。
前医処方)パーキソトン(100)7錠 コムタン(50)3錠 エチゾラム(0.5)1錠 リボトリール(0.5)1錠 メマリー(20)1錠 ビ・シフロール(0.5)6錠 トレリーフ(25)2錠 ロゼレム(8)1錠 抑肝散5g その他5種
パーキンソン治療薬過剰投与によりアセチルコリン動揺性となり認知症化したため、メマリーが追加された。ビ・シフロールは多動を誘発、ジスキネジアがひどすぎてまともに歩行できず
修正処方)メネシット(100)5錠 コムタン(100)4錠 ロゼレム(8)1錠、その他2種
オンオフはレボドパとコムタンの再調整により解消、吸収効率化のためレボドパは液体化して内服するよう指導 ご家族の意向もあり、不必要と思われた神経系薬剤を時間をかけて減量・中止とした
現在はオン時間にはごくわずかなジスキネジアのみで正常者と変わらないくらい歩ける。オンオフが明確であり、純粋なパーキンソン病といえる。

寸評)現行のパーキンソン治療薬を過剰投与する事は、認知機能を低下させ、ジスキネジアなどの不随意運動を悪化させる危険性が高まるので、特に高齢者・長期罹患者に闇雲に神経系の薬剤を増量すべきではない。
高齢者・長期罹患者にはレボドパを含めた2種類くらいが適当であると思われ、決して過剰にならないように用量調整が必要である。

2016/08/11

50歳男性 パーキンソン病(若年性)

睡眠時の異常行動、幻覚、妄想、認知機能低下、嘔吐、食欲不振、体重減少、体調悪化のため仕事を休職
前医処方)メネシット(100)4.5錠 エフピー(2.5)2錠 マイスリー(5)1錠 シンメトレル(50)2錠 ドネぺジル(5)1錠 ナウゼリン(10)2錠

修正処方)メネシット(100)4錠  シンメトレル(50)1錠  ガスモチン(5)3錠 リボトリール(0.5)0.5錠
上記症状はほぼすべて軽快・消失、体調は回復
寸評)薬剤過敏性の症例で薬を追加するたびに副作用のため体調が悪化、副作用を打ち消すための薬剤を上乗せしてさらに病状が悪化したと推定されます。副作用の原因薬剤を中止しないかぎり解決しません。

2016/06/07

77歳女性 パーキンソン病 Y−4

すくみが強く歩行不可、発語・会話困難、夜間せん妄(幻覚・妄想など)
前医処方;トレリーフ(25)2錠 レミニール(8)2錠 スタレボL(100)5錠 メマリー(5)2錠 メマリー(10)1錠 パキシル(25)1錠 ルーラン(8)1錠 ドミン(0.4)1錠
ロゼレム(8)1錠 レンドルミン(0.25)1錠、その他2〜3種
修正処方;メネシット(100)4錠 レミニール(8)2錠 クエチアピン(12.5)1錠 レンドルミン(0.25)1錠
発語・会話は可能になった。すくみなく室内は自立歩行可能、夜間症状はなく良眠
寸評)神経系の薬剤を9種類もの多剤併用していたため、脳の神経伝達物質が混迷状態に至っていたと推定されました。

2016/05/12

72歳女性 パーキンソン病Y−4〜5

流涎、開眼せず日中嗜眠傾向・覚醒悪い オフ時間が長くほとんど動けず
前医処方)ネオドパストン(100)6錠(分3) コムタン(100)3錠 ニュープロパッチ9mg レキップCR(2)2錠 ナウゼリン(10)1錠 ドネぺジル(3)1錠 抑肝散7.5g など
修正処方)ネオドパストン(100)6錠(分6) ニュープロパッチ13.5mg 
意識レベル改善 覚醒している オフ時間が短縮。介助にて歩行可能
寸評)ドパミンアゴニストの2種併用、コリンエステラーゼ阻害剤併用により薬剤性せん妄を起こし覚醒レベルが悪化していたと推定されます。

2016/03/31

79歳男性 パーキンソン型認知症Y−3

2か月前から歩行不可、食事摂取不可、起立に伴う意識消失発作(起立性低血圧)立位で測定不能
前医処方)メネシット(100)3.5錠 アムロジピン(5)1錠 タンドスピロン(10)1錠 コムタン(100)3錠 トレリーフ(25)1錠 ドネぺジル(5)1錠
修正処方)メネシット(100)3錠 アマンタジン(50)2錠
修正処方後は覚醒、動作歩行は自立、意識消失発作は消失

2016/05/14

90歳女性 行動障害型認知症

無愛想で不機嫌、表情が乏しい 前医処方以前は幻覚、被害妄想、暴言・暴力
前医処方)抑肝散7.5g チアプリド(25)3錠 フロセミド(20)1錠 スピロノラクトン(25)1錠 アテノロール(25)1錠 ドネぺジル(5)1錠
修正処方)チアプリド(25)3錠 ブロチゾラム(0.25)1錠 抑肝散5.0g
精神的に安定し、攻撃性はなし 表情は普通に

2015/07/21

82歳女性 パーキンソン病認知症Y−5

動作歩行不可 オフ時間は開眼せず、全く動けず

前医処方)メネシット(100)3錠 アーテン(2)1錠 カベルゴリン(0.25)2錠 エチゾラム(0.5)1錠 エフピー(2.5)1錠 ドネぺジル(5)1錠
修正処方)メネシット(100)3錠 ニュープロパッチ9mg 

2015/05/22

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